ラオス・ルアンパバーン2泊3日|托鉢からクアンシーの滝まで、実際にまわった旅の記録

アジア

雨季のルアンパバーンに、2泊3日で行ってきました。托鉢、世界遺産の寺院、朝市、クアンシーの滝、ナイトマーケット……。ルアンパバーンといえば定番の観光地ばかりだけど、良かったところも、正直がっかりしたところも、感じたままに書いておきます。

1日目:到着後、旧市街をゆっくり歩く

空港からの移動|公式タクシーが便利

空港から旧市街までは、公式タクシーで6ドル(120,000キップ、現金のみ)だった。公式タクシー以外に選べる手段がないような空気で、空港に到着したら迷わずたどりつくタクシーの窓口でチケットを買う。「10分で来るから待ってて」と言われたものの、実際はもっと待たされた。乗合形式。実際にはLOCAアプリもあるけど、公式タクシーが楽ちん。

雨宿りで見つけたおしゃれカフェ

ホテルにチェックインして、さっそく街に繰り出したところで雨が降ってきた。ラオスはかつてフランスの植民地だったからか、こういうパン屋さんやカフェがやたらと多いイメージがある。入ったカフェもおしゃれだった。

クロワッサンとコーヒーで、雨宿りをしながらひと休み。ガラスケースにはパンやケーキがずらりと並んでいて、雨の日にたまたま飛び込んだにしては、当たりのお店だった。

世界遺産の寺院、ワット・シェントーンへ

ルアンパバーンといえばの、ワット・シェントーン。壁も天井も一面に装飾がほどこされていて、黒地や赤地に金色の塗料でびっしりと絵が描かれている。本堂の中に入ると、金色の本尊を中心に、黒漆に金の模様が施された柱がずらりと並んでいて、圧倒される。

なんだかわからないけどとても惹かれる仏像があった。女性のようにも見えて、角度によっては見下ろされているようにも感じる。それでも「人生、がんばります」と誓わざるをえないような、不思議な雰囲気をまとっていた。なぜかは自分でもよくわからない。日本で仏像に興味を持ったことなんて一度もないのに。ちょうど雨季で、その日は雨だったせいもあるかもしれない。神聖で心にささる感じだった。

涅槃像は、建物の装飾はこっているのに、なんだか重力を無視したような仏像に見えた。

境内を歩いていたら、小さな祠の扉の奥に犬が寝ていた。世界遺産のお堂の奥に、まさかの犬小屋?と一瞬思ったけれど、ちゃんと奥に仏像もあった。それはそれとして、寝そべっている犬があまりにかわいくて、しばらく見入ってしまった。

ワット・シェントーンの基本情報(参考:観光ルアンパバーン公式サイト

  • 入場料:大人20,000キップ
  • ノースリーブやひざ上丈のショートパンツ、ミニスカートでは入場不可
  • 本堂に入るときは帽子と靴を脱ぐこと

メコン川はまるで泥水

メコン川へ通ずる階段を途中まで降りてみる。こげ茶色に濁った川面が広がっていた。今のところメコン川はただの泥水のようにしか見えない。ただ、どうやら単純に汚れているというわけではなく、雨季は特に大量の土砂が流れ込むため、この色になっているらしい。

バーでビアラオドラフトを一杯

日が暮れて、街なかのテラス席でビアラオの生をひと口。これが最高すぎる。旅の疲れがすっと抜けていくような美味しさだった。

ディナーはラープとビアラオダーク

つづいてディナーへ。頼んだのはラープと、ビアラオのダーク。ビアラオのダークは、この世のものとは思えないくらいおいしかった。日本いいた時からたまにラオス料理店にいって食べたくなるラープだったけど、現地の味は特別な気がした。特にラオスのラープにかかっている粉のようなものが現地特有の風味で、これもまたクセになる味だった。

ナイトマーケット探検

夜のナイトマーケットは、通りいっぱいに屋台が並んでいた。刺繍のポーチや布小物、あみあみのかごバッグなど、色とりどりの雑貨が並ぶ様子は見ているだけでたのしい。

しばらく進むとおみやげゾーンをぬけて、屋台フードが並ぶフードコートエリアもある。

それから、ちょっとメイン通りを外れるとローカル感万歳のマーケットも。串焼き屋台の煙がもうもうと立ちこめているのがいい感じ。

D&Tスーパーマーケット

ラオスで買いたいものリストは、カイペーン(メコン川の海苔)、かわいい雑貨や布、コーヒー。ナイトマーケットのあとにD&Tスーパーマーケットへ寄って下見をした。棚にはコーヒー豆がずらりと並び、のり売り場も充実していて、後日のおみやげ調達はここでも十分できそうだった。D&Tスーパーマーケットは街で唯一、値札があるスーパーマーケットな気がする。

なんだかヨーグルトが食べたい気分だったのでホームメイドヨーグルトなんかも購入。なかなかおいしかった。

2日目:早朝托鉢からクアンシーの滝まで

朝5時、ニワトリの声で目が覚める

朝5時ごろから、ホテルの部屋にニワトリの声が響いてくる。自然の目覚まし時計。さすがラオスだな、と思いながら布団を出た。

托鉢|正直にいうと、かなり残念だった

早朝、托鉢の様子を見に出かけた。橙色の衣をまとった僧侶たちが列をなして歩く姿は、写真で見るとおりのうつくしさがある。

ただ、実際に間近で見て感じたのは、伝統行事というより「体験ツアー」に近い光景だったということ。座って食べものを渡している人の多くは観光客向けの体験ツアー参加者で、地元の人らしき姿は数えるほどしか見かけなかった。沿道は写真や動画を撮る人でいっぱいなのに、実際に喜捨をしている席はガラガラ。僧侶たちにスマホやカメラを至近距離で向けて、追いかけまわすように撮影している観光客の姿も目立った。

托鉢の参加を7ドルで勧誘してくるおばさんもいて、正直、動物園の餌やりのように見えてしまった。伝統行事が、観光地化のなかで少しずつかたちを変えてしまっているように感じて、複雑な気持ちになった。

托鉢のあとは朝市へ

托鉢が終わるころ、そのまま朝市をのぞいてみた。東南アジアのなかでも、ラオスの朝市はダントツでいいと思う。理由は、観光客向けに作りこまれていない、田舎らしい素朴さがそのまま残っているところ。

くしゃくしゃに小さくなったおばあちゃんが、そのへんで摘んできたような野草を小さなシートの上に並べて、泥を落としながら売っている。誰が買うんだろうと思うくらい素朴なものも平然と並んでいるけれど、きっと地元の人はちゃんと買っていくんだろう。

肉屋、野菜屋、魚屋と、生活に必要なものがひととおり揃っていて、物々交換だってまだ成り立ちそうな空気がただよっていた。みんな周りの人と楽しそうにおしゃべりしていて、その光景がとてもほほえましい。

朝市が終わるころ、こっそり隠し撮りした光景がある。ビールを楽しそうに飲んでいる人たちがいて、よく見るとコップ代わりに使っているのがペットボトルを上下半分に切ったものだった。楽しく生きるのに物なんていらないんだよな。ありもので十分なんだ。彼らは本当に幸せそうで、すっごくいい。ほんとうにいい。

プーシーの丘で街を見下ろす

朝市のあとは、プーシーの丘へ。入場料は30,000キップ(外国人料金)。緑の生い茂る石段をのぼっていく。

頂上からは、メコン川と旧市街の街並みが一望できた。曇り空でも、緑に囲まれた街の全景は見応えがある。

クアンシーの滝|手配は驚くほど簡単だった

クアンシーの滝への行き方をどうしようかと、旧市街を歩きながら考えていたら、ミニバンツアーを手配してくれる窓口があちこちにポツポツとあった。窓口で聞いてみたら、2時間後くらいに出発する便にすぐ予約できた。あまりに簡単でびっくりした。

滝までの道は舗装されていない砂利道で、冷房のほとんど効かないバンに揺られながらガタガタと進んでいく。クアンシーの滝の集合は12:00出発、帰りの集合時間は14:50だった。

現地に着くと、観光客向けにしっかり整備されていることに驚いた。道中の原始的な雰囲気とはうって変わって、レストランやカフェも意外と多い。ローカル店がほとんどだからすばらしいものっていうわけではないけど。

森を抜けていくと、天国に迷い込んだかのようにうつくしいエメラルドグリーンの絶景が現れる。木々の間から差し込む光が水面に反射して、とにかくうつくしい。休憩できるスペースもいたるところにあって、1日中いても飽きなさそうだった。

奥まで進むとたどりつく滝は迫力満点でずっと見ていたかった。はねかえるミストは炎天下にはここちよい。

滝つぼでは、実際に泳いでいる人もたくさんいた。水は思ったより冷たくて、足を浸けるだけでも気持ちがいい。

敷地内にはツキノワグマの保護施設もあり、のんびりと歩き回る姿を間近で見ることができた。

景色のいい場所で食べたアイス(50,000キップ)。この景色のなかで食べると格別だった。

クアンシーの滝から旧市街への帰りは思ったより早く街に着いた。15:30ごろ。東南アジアの他の国と違って渋滞がないのがありがたい。

クアンシーの滝の基本情報(参考:nomad-life

  • 入場料:外国人60,000キップ前後(時期により変動あり、事前に最新情報の確認がおすすめ)
  • 営業時間:8:00〜17:00
  • 服装:水着に加えて羽織るものがあると安心(僧侶や地元の人への配慮として)
  • ルアンパバーン市街から車で30〜40分ほど

ルアンパバーンビールをグビグビ、ディナーはバナナの葉に包んだ蒸し魚

街に戻って、まずはルアンパバーンビールをグビグビと。独特な風味があって、これもまたおいしい。

ディナーは、Little Laoで。バナナの葉で包んで蒸したお魚を、もち米と一緒にいただく。これがめちゃめちゃおいしかった。ハーブの香りが魚にしっかり移っていて、旨みが凝縮されている。手で丸めて食べるスタイルのもち米との相性もばつぐんだった。

マッサージ、そして雨上がりの静かなナイトマーケット

夜、ラオス式のマッサージを受けてみた。友だちや家族にやってもらうような、力の入れ方に技巧を凝らすタイプではないマッサージ。悪くはないけれど、これといって特徴があるわけでもなく、部活のあとにみんなでやり合うマッサージに近い感覚だった。

マッサージのあと、夕方から急に降り出した大雨がちょうど上がっていた。せっかくだからとナイトマーケットに向かったら、前日とはうってかわって、ほとんどの店が閉まっていた。1日目のにびわいが嘘みたいに、なんだか寂しい雰囲気だった。

3日目:最後の朝市とおみやげ探し

朝市でのおばあちゃんとのやりとりが、今でも忘れられない

最終日の朝、市場でポーチを買った。売ってくれたのは、日に焼けた顔をくしゃっとつぶすようにして笑う、小柄なおばあちゃんだった。

代金を渡すと、しわの刻まれた両手を胸の前でぴたりと合わせ、まるで祈るように高くかかげながら、深々とお辞儀をした。「コープチャイ(ありがとう)」。その一言には、こちらが恐縮してしまうほどのまごころがこもっていた。

言葉はほとんど通じない。英語はひとことも話さないおばあちゃんだったから、会話らしい会話は交わせていない。それでも、あの一礼と、心の底からのありがとうという表情だけで、なにより雄弁なコミュニケーションが成立していた。ものを売り買いするという、ただそれだけの行為のなかに、こんなにも深い交流が生まれることがあるのかと、胸が熱くなった。

この人から買えてよかった。旅を終えたいまも、あのおばあちゃんのうれしそうな満面の笑みだけは、はっきりと思い出せる。

空港に向かう前、旧市街を最後にひと歩き

チェックアウトのあとは、空港に向かうまでの時間を使って旧市街をぶらぶらと歩いた。

道を歩いていると、ラオスの犬たちはどこもおだやかな様子でうろうろしていた。のっそりと貧相な感じではなく、ルンルン、もしくはスヤスヤと、他の犬とじゃれあいながら暮らしている。人との暮らしにしっかり溶け込んでいて、ストレスフリーな空気を感じた。

おみやげ

朝市&空港で買ったおみやげたちを広げてみる。刺繍のポーチたちと、カイペーン(メコン川の海苔)。

ルアンパバーン2泊3日を終えて

街全体が世界遺産のルアンパバーンは、ザ・東南アジアの生活のにおいが色濃く残る。

托鉢の観光地化には正直がっかりした部分もあったけれど、ワット・シェントーンの静かな迫力や、朝市でのおばあちゃんとのやりとり、まるで天国のようなクアンシーの滝、そして生ビアラオの一杯まで、忘れられない瞬間がたくさんあった。

2泊3日という短い滞在でも、托鉢、寺院、朝市、滝、ナイトマーケットとひととおり回ることができた。次にラオスを訪れるときは、もう少し長く滞在して、もっとゆっくりこの街の空気を味わいたい。

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