【ブルガリア】ソフィア観光|教会めぐりと無料の鉱泉水、徒歩で回れる首都を歩く

ヨーロッパ

ギリシャ・アテネから飛行機でブルガリアに入った。

ノープランで街に出る。観光客が少ない、というか、ちょうどいい。アジア人もほとんど見かけない。滞在中に見かけたのは1人だけだった。犬を連れた人がやたら多い。しかもほぼノーリードで歩いている。観光地の真ん中でも、リードなしで犬がのんびりついてくる。怖くはなかったけど、初見だとちょっとびっくりする。

教会をはしごする

ソフィアはコンパクトな街なので、歩けばいろんなものに出くわす。

いちばん最初に惹きつけられたのは、街の中心部にある小さなれんが造りの丸い建物だった。ホテルや政府の建物に囲まれた一角に、ぽつんとたたずむ古い教会。

聖ゲオルギ教会はソフィア市内で最も古いブルガリア正教の教会で、4世紀に建てられたとされている。正方形の基礎の上に円形の建物が建つ「ロトンダ」と呼ばれる珍しい形式が特徴で、礼拝堂の内部には10〜14世紀に描かれた宗教画が壁や天井を彩る。まわりにローマ時代の浴場跡が広がっていて、現代のビルと遺跡がとなり合っている光景が、不思議だった。

それから聖ネデリャ大聖堂。重厚なドームと石造りのアーチと列柱が並ぶ正面は、どっしりとした存在感。中では人々が静かに礼拝していた。

国立文化宮殿前の広場でひと息

街の南側に、国立文化宮殿という大きな建物がある。その前に広がるのが、芝生と花壇と噴水が続く広大な公園スペースだ。

噴水がいくつも並んで、水がまっすぐ上に向かって吹き上がっている。まわりには木陰のベンチがあって、地元の人たちがのんびりしている。街の人たちの日常の場所という感じ。

整備された公園のベンチでコーヒーを飲みながらしばらくぼーっとした。

ヴィトシャ通り

お店やカフェが並ぶヴィトシャ通りは、ソフィアのメインの歩行者天国。緑の木立に囲まれた石畳の通りを歩いていると、遠くに青緑のドームが見えてくる。アレクサンドル・ネフスキー大聖堂だ。

通りの入口あたりに、銅像がひとつ立っていた。スーツを着て、足元にスーツケース、手には本を持ち、街灯の柱にもたれかかっている男性の像。調べてみるとブルガリアの作家・旅行家アレコ・コンスタンティノフの銅像で、「ラッキーマン」の愛称で親しまれているらしい。スーツケース片手に旅に出る人の像がメインストリートに立っているのが、なんかいいなと思った。旅することを愛した人が、街の真ん中でずっと旅を続けている。

地下に埋まった教会

ヴィトシャ通りから少し外れたところに、地面にめり込むような小さな教会がある。聖ペトカ地下教会だ。

14世紀のオスマン帝国支配下に建てられたが、当時はモスクより高い建物が許されなかったため、地中に向かって掘り下げるようにして造られたらしい。背後にそびえるのは旧共産党本部の巨大なビル。威圧するような白亜の建物と、地面に半分埋まった古い石造りの教会が並ぶ光景は、ソフィアの重層的な歴史をそのまま絵にしたようだった。

ライオン橋

街の北西、中央駅やバスターミナルに近いエリアへ足を伸ばすと、橋の四隅にライオンの銅像が鎮座するライオン橋が見えてくる。4体のライオン像は、オスマン帝国に絞首刑にされた4人の書籍商を象徴しているらしい。ブルガリアの解放のために亡くなった英雄および同国の精神を象徴するものとされる。

この橋に限らず、ソフィアの街にはかつての英雄をたたえた銅像がちらほら現れる。歴史がこういうさりげない場所に刻まれているのがいい。

ロシア教会から、アレクサンドル・ネフスキーへ

街なかを歩いていてふと見上げると、金色の玉ねぎ型ドームが木々の間からのぞいていた。ロシア正教会の聖ニコラ教会。深緑と金のコントラストが、ヨーロッパの街並みの中に突然ロシアが現れたような不思議な感覚をくれた。

そこから東へ少し歩くと、広い石畳の広場に出た。アレクサンドル・ネフスキー大聖堂。ヴィトシャ通りから遠くに見えていた、あの金色のドームがすぐ目の前にある。ブルガリア正教会の本拠地であり、世界最大規模の正教会大聖堂のひとつ。1877年の露土戦争におけるロシア人戦没者の慰霊のために建てられた。

大聖堂のまわりをぶらぶらしていると、小さな広場に銅像がひとつ。旗を手にした軍人の像が、青空を背に立っていた。オスマン帝国と戦ったブルガリア義勇兵部隊をたたえたものらしい。

ソフィア歴史博物館と、いなくなったチケット係

街を歩いていて、ひときわかわいい建物を見つけた。黄色と白のしましまの外観に、小さなドームがついた塔。ソフィア歴史博物館だ。「これは中を見たい」と扉に向かったら、チケットを売っているスタッフがちょうどツアーに行ってしまったらしく、「戻ってくるまで待って」と言われた。

待ってたけど……全然戻ってこない。まあしかたない今日はあきらめるか。
外観を写真に収めて、先に進んだ。

温泉水が、無料で飲める

ソフィアでいちばんユニークだったのは、鉱泉水の話かもしれない。

街のあちこちに、石造りの水飲み場がある。蛇口を捻ると、ぬるい水が出てくる。飲めるの?と思ってよく見たら、地元のおじさんが大きなペットボトルを持ってきて、せっせと水をくんでいた。

ソフィアではミネラルウォーターのくみ場があり、ボトルを持っていけば無料で水がくめる。温かい温泉水で体にいいとされており、地元の人がペットボトルに入れて持ち帰る光景をよく見かける。

そのそばにブルガリアの看板が出ていて、翻訳してみたら、「入浴・洗濯・食器洗いは禁止!」という注意書きだった。ということは、禁止される前は浴びたり洗ったりしていた人がいたということだ。温泉水が街中から無料で出てくるんだから、確かにそうなりそうだなと思った笑

アイリャンと、オスマンのつながり

ブルガリアのスーパーで、ひさしぶりにアイリャンというドリンクを見かけた。ヨーグルトを水と塩で伸ばしたもので、トルコで飲んでいたアイランとほぼ同じものだ。

ブルガリアはかつて、約500年にわたってオスマン帝国の支配下にあった。教会が多くてキリストの街と思いきや、イスラム文化も残っている。歴史的にイスラムとキリストが混ざりあうところに独特の文化があると、アイリャンをきっかけにふと思った。

まとめ

  • 通貨はブルガリア・レフ(BGN)。
  • 主要観光スポットは中心部に集まっており、徒歩で回れる。
  • 鉱泉水のくみ場は旧中央浴場周辺に複数あり、無料で飲料可能。ペットボトル持参がおすすめ。
  • 教会内はけっこう写真禁止もしくは有料だったりするので目で見て楽しむが正解。
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