エア・カンボジア 搭乗レビュー&機内食|成田→福州→プノンペン エコノミー実食レポ

アジア

日本からプノンペンの移動ルートって毎回悩みますよね。バンコク経由、ハノイ経由、クアラルンプール経由…いろんな選択肢があるなかで、今回はじめてエアカンボジア(Air Cambodia)を利用してみました。

エア・カンボジア(Air Cambodia)はカンボジアのナショナルフラッグキャリアで2025年10月から日本とカンボジアを直接つなぐ新しい選択肢。

まあ結論からいうと、「安さ重視でガマンできるなら悪くない、快適さ重視ならほかを選ぶべし」という感じ。くわしく紹介していきますね。

⚠️ 「直行便」ではありません

エア・カンボジアの成田〜プノンペン便は、中国・福州を経由する便です。「直行便」と表現されることもありますが、厳密には経由便。福州での一時降機あり、追加の保安検査あり、遅延が発生しやすいという点は把握しておくことをおすすめします(詳しくは後述)。

エア・カンボジアってどんな航空会社?

エア・カンボジアは1956年にカンボジア政府が設立した国営の航空会社。以前はカンボジア・アンコール航空という名前でしたが、2025年1月に現在の「エア・カンボジア」に改称しています。

株主はカンボジア王国政府、中国国有企業の河南航空港投資グループ、ベトナム航空という3カ国構成。取締役会長はカンボジアの民間航空大臣が兼任しているという、いかにもな国営感があります。

成田線は2025年10月26日に就航した、エア・カンボジアとしての初の日本路線。現在のところ、日本とカンボジアを結ぶ唯一の定期便がこの路線です(ANAが2016年に就航した直行便は現在運休中)。

路線の基本情報・運航スケジュール

路線成田(NRT)→ 福州(FOC)→ プノンペン・テチョ国際空港(KTI)
運航日水・金・日曜日(週3便)
使用機材エアバス A320(170席:ビジネス8席、エコノミー162席)
チェックイン成田空港 第1ターミナル 北ウイング
運賃目安片道3万円台〜、往復6万円台〜

実際の時刻表はこんな感じでした:

成田→プノンペン タイムライン
  • 18:30
    成田 出発

    ※遅延したため、予定より一時間遅れの19:30発

  • 23:30
    福州 着・発 

    一時降機あり。保安検査を受けて再搭乗(約1時間の駐機)

  • 翌1:15
    プノンペン(テチョ国際空港)到着
    ※遅延したため、実際の到着は2:15でした

※上記はすべて現地時間。日本と福州との時差は1時間、プノンペンとの時差は2時間。すべて日本時間で換算すると、19:30に出発して翌4:15に到着しました。

成田からプノンペンまでの所要時間は約8時間45分(遅延分を含めるとトータル9時間45分)。ちなみに、現時点ではプノンペンと成田を最短で結ぶ路線です(バンコクやホーチミン経由だと乗り換え込みで10〜12時間くらい)。

また、到着空港は新しいテチョ国際空港(KTI)です。2025年9月9日に開港したばかりの空港。市内まで車で30〜40分ほど、Grabタクシーで2,500円くらいです。

チェックイン

チェックインカウンターは行列。1時間くらい待たされました。出発の90分前に無事にチェックインが終わりましたが、まだまだ後ろにはたくさんの人が並んでいました。これは絶対に遅れるやつと覚悟。

預け荷物は20kg 1個まで無料(エコノミークラス)。

運賃は片道3万円台〜というのが売り文句。確かに他の経由便と比べると競争力のある価格帯ではあります。

座席・機内の様子

出発時間30分後ろ倒しでのアナウンスがあるものの、結局なんだかんだで1時間遅れて出発。

使用機材はエアバスA320。座席配置は3席×2列のコンパクトなボディで、見た目はほぼLCCです。「LCCとフルサービスキャリアの中間をいくスタイル」という表現がいちばんしっくりきます。

そして重要なポイントをまとめると:

  • ❌ 個人モニター → なし
  • ❌ 充電ポート(USB含む)→ なし
  • ❌ 座席の網ポケット → なし(これ意外と不便)
  • ❌ クッション・ブランケット → デフォルトではなし(ブランケットはCAさんに言えばもらえる)

機内エンタメも充電も期待できないので、動画や音楽はデバイスに事前ダウンロード必須、モバイルバッテリーも持参推奨

CAさんはカンボジア人スタッフが中心で、英語でのやりとりは問題なし。

福州でのストップオーバーがある路線の性質上、乗客は中国人多め。機内がにぎやかになることがあります(正直、うるさくてちょっとイラつく笑)

機内食レビュー

「機内食が出ない可能性もある」という情報もネット上にあったりするのですが、実際には2区間ともに機内食が提供されました。量は少なめですが、深夜便であることを考えると十分かなという感じです。

成田→福州 区間(約4時間)

成田→福州 機内食

離陸後しばらくすると機内食の時間。
メニューは2択で、「チキンカレーライス or ソーセジフライドライス
今回はチキンカレーライスを選択。

味は可もなく不可もなく。食べておなかを満たす、という目的は果たせます。

ドリンクはコーラ・スプライト・水・お茶・コーヒーくらいのラインナップ。フルサービスキャリアと比べるとシンプルな選択肢で、ドリンクサービスは食事のこの1回のみでした。

キャリアの航空会社は、出発したらまずドリンク提供があり、機内食にボトルの水が付いてきて、食後はお茶かコーヒーと言う流れのイメージなんですが、今回は全体を通して1回のみのサーブ。

福州→プノンペン 区間(約3時間半)

経由便なので、さっきと同じCAさんが対応してくれます。再搭乗後も同じ座席、同じスタッフというのはなんか不思議な感覚でした。

福州→プノンペン 機内食

福州を再出発してからも機内食が提供されます。
こちらも2択で、「 チキンライス or ポークヌードル

夜中に2食目。お腹はまったくすいていないけど、味見。

ポークヌードルを選んだのですが、これがさっきのカレーよりも旨味があっておいしい。角切りポークとナスのヌードルで、素朴だけどちゃんとした味。深夜に出てくる機内食としては十分合格点です。

【要注意】福州でのトランジット

経由便ならではのトランジットで少し不安でしたが、なんとか問題なく乗り継げました。

福州に着いたのは中国時間22:30(日本時間23:30)。乗り継ぎ時間は約1時間で、手続き自体は30〜40分ほど。

手荷物を全部持って飛行機を一度降り、プノンペン行きの乗り継ぎ列に並びます。飛行機から降りて少し歩いたところに、経由便に乗る人向けの案内があります(プノンペン!プノンペン!とスタッフが叫んでいるので迷うことはありませんでした。)
乗客の半分が福州で降りるため、人の流れが二手に分かれますが、うっかり出国の方に進んでしまわないように注意です。

待合室に案内され20分ほど待ちます。
その後、入国審査と荷物検査の階にエレベーターで案内されました。

荷物検査では液体類が没収されます。
わたしはここで水と新品のモバイルバッテリーを没収されました
(没収原因はこちらの記事で紹介しています)

「中国の規定だから」と言われたけれど、そもそも自分は中国に入国したくて来たわけじゃない。好きで経由便を選んだわけでもない。このルートを選んだ時点で半強制的についてくるトランジットで、望んでもいない荷物チェックで新品のものを取られるなんて意味がわからない…。

あとこれが地味にきつかったのが、モバイルバッテリーを持ち込めない+機内に充電ポートがないという組み合わせ。電源難民確定です。

保安検査を終えると、さっき乗っていたのと同じ飛行機の同じ座席に戻ります。中国時間23:45に離陸。CAさんも同じメンバー。なんか不思議な感覚。

「直行便に近いもの」と思って乗ったのに、このトランジットはなかなかのインパクトでした。乗る前にちゃんと知っておきたかった……というのが正直なところです。

エア・カンボジア 正直まとめ

ひとこと、安さ重視ならアリ、快適さ重視なら他を選ぼう

料金往復6万円台〜(他の経由便より競争力あり)
座席LCC並みの狭さ。モニター・充電ポート・網ポケットすべてなし
機内食2区間で2回提供。2択メニュー、ドリンクは食事時の1回のみ
CAサービス英語対応可、日本語不可
福州経由降機+荷物検査あり。遅延しやすい
こんな人に◎「安く早くプノンペンに着きたい」人
こんな人には△快適さ重視の人・電源確保したい人・心の余裕がないとき(笑)

現状、日本からプノンペンへ向かう便はエア・カンボジアしかないので、選択肢がないという意味では使わざるを得ない場面も多いと思います。価格が安い点と、バンコク・ホーチミン経由より総所要時間が短い点は魅力。

ただ、今回いちばん伝えたかったのは福州トランジットのリスク。「直行便みたいなもの」と思って乗ると痛い目にあいます。再度荷物検査が必要なので、成田空港の税関通過後に100ml超えの液体を買うとすべて没収される覚悟でいたほうがいいです。

なお、現在のA320では東京〜プノンペムの直行運航は航続距離的に難しいそうですが、2029年にボーイング737 MAXを導入予定で、真の直行便化も検討中との話も。あと数年で「本当の直行便」が実現する日を楽しみに待ちます。

これからエア・カンボジアに乗ってみようという方に少しでも参考になればうれしいです。

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