中国乗り継ぎで、新品のモバイルバッテリーをあっさり没収されました。5,000円くらいした買ったばかりのやつ。悔しすぎて帰国後すぐにルールを徹底調査。この記事では、実体験と公式情報にもとづいた最新ルール、そして同じ悲しい思いをしないための対策をまとめます。中国経由の便を使うことが多い人はぜひ参考にしてみてください。
【実体験】中国乗り継ぎで没収されたときの話
今回、中国国内には一切入らないただのトランジット。それなのに、荷物検査のゲートで係員にモバイルバッテリーを取り上げられました。
困ったのが、係員が英語をまったく話せないこと。何を言っても返ってくるのは、スマホの翻訳画面をこちらに向けるだけ。「中国の規格外です」という文字がドーンと。会話ゼロ、説明ゼロ、ただ画面だけ見せてくる。正直、バカにされてる気分でマジでむかつきました笑
らちが明かないので泣く泣くあきめることに。買ったばかりで5,000円くらいしたものをバイバイしました。没収されたモバイルバッテリーには「Made in China」と書いてあるし、中国で作って輸出したものを、中国のルールに合わないという理由で取り上げる。うーん、なんとも言えない気分でした笑
後でわかったのですが、原因はそのモバイルバッテリーの容量が 185Wh だったこと。中国の規定では 160Whまで がボーダーライン。ギリギリ超えてました。知らなかった自分も悪いんですが、ただのトランジットで中国国内に一切立ち入らないのに没収される理由がわからなくて、ふに落ちないまま飛行機に乗りました。
これを機に「次は同じ思いをしたくない」と思い、帰宅後すぐにルールをイチから調べました。
徹底調査!中国のモバイルバッテリー持ち込みルール
まず、権威ある一次情報源を中心に調べました。参考にしたのは下記です。
📌 主な情報源
・中国民用航空局(民航局)公式発表
・在中国日本国大使館(外務省海外安全ホームページ)
・JETRO(日本貿易振興機構)ビジネス短信
・国土交通省 報道発表資料
① 預け入れは絶対NG
モバイルバッテリーはスーツケースなど預け入れ荷物に入れることは禁止されています。これは中国に限らず多くの国際線共通のルールですが、中国は特に検査が厳しいので要注意。必ず機内持ち込みの手荷物として持つこと。
② 容量(Wh)の制限
機内持ち込みできるモバイルバッテリーの容量に、明確な上限があります。
| 容量(Wh) | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 100Wh以下 | ✅ 持ち込み可 | 申請不要 |
| 100〜160Wh | ⚠️ 要確認 | 航空会社の承認が必要なケースあり |
| 160Wh超 | ❌ 持ち込み不可 | 機内持ち込み・預け入れともに禁止 |
わたしが没収されたのはまさにここ。185Whは160Whを超えていたのでアウトでした。ただのトランジットでも関係なく、中国の空港を経由する以上は中国のルールが適用されます。
③ 容量(Wh)の表記が鮮明であること
WhもしくはmAhとVの表記が読み取れない状態(擦れている、印字が薄い)のものは没収対象になります。古いモバイルバッテリーで表記が消えかかっているものは持っていかないほうが無難です。
【2025年〜】中国に追加された新ルール(3C認証)
2025年6月以降、重要なアップデートがありました。在中国日本国大使館とJETROの公式発表によると、こんな内容です。
⚡ 2025年6月28日から:中国国内線に新ルール追加
中国民用航空局(民航局)は2025年6月26日、「3C認証(CCC)マーク」のないモバイルバッテリー、3C認証マークが不鮮明なもの、リコール対象の製品について、中国国内線への機内持ち込みを禁止すると発表しました(2025年6月28日施行)。
ただし、国際線・トランジット利用者には3C認証は現時点では不要と当局に確認されています(在中国日本国大使館より)。
3C認証(CCCマーク)って何?
中国の強制製品認証制度「China Compulsory Certification」の略。日本のPSEマークに相当するもので、楕円形の中に「CCC」と書かれたロゴです。2023年8月から中国国内で生産・販売されるモバイルバッテリーへの表示が義務化されています。
| 利用形態 | 3C認証 | 160Wh制限 |
|---|---|---|
| 🌏 国際線(日本⇔中国など) | 不要 | 必須 |
| 🔄 中国経由トランジット | 不要(現時点) | 必須 |
| ✈️ 中国国内線 | 必須(2025年6月〜) | 必須 |
⚠️ 注意:現場の運用は厳格化している
規定上は国際線・トランジットに3C認証は不要ですが、2025年以降、中国国内線の規制強化を受けて空港全体の検査が厳しくなっています。容量超過や表記の不鮮明なものは今まで以上に弾かれやすい状況です。
【2026年4月24日〜】日本発便にも新ルール適用!見落とし注意
中国のルールだけ気にしていれば良いと思っていたら、2026年4月24日から日本でも新しいルールが施行されました。国土交通省が公式に発表した内容で、ICAO(国際民間航空機関)の国際基準が緊急改訂されたことを受けてのもの。世界規模でのルール強化なので、中国を経由しない便に乗る場合も関係があります。
⚡ 2026年4月24日から:日本の航空法でも新ルール適用(国土交通省)
従来のルール(160Wh以下・預け入れ禁止)に加えて、以下が追加されました。
① 機内持ち込みは1人あたり2個まで(160Wh以下のものに限る)
② 機内でモバイルバッテリー自体を充電しない
③ 機内でモバイルバッテリーから他の機器を充電しない
出典:国土交通省 報道発表資料(令和8年4月14日)
③の「機内でスマホを充電できない」というのが地味に痛い。長距離フライトだとバッテリーも消費しますし、USB充電がない飛行機の場合はきついですよね。機内での使用を前提にしてたひとは要注意です。わたしはいつも着陸前に充電を100%にしたい派だったので、ちょっと不便だなあと。
背景としては、世界的に航空機内でのリチウム電池による発火・発煙事故が増加していること。ルールを守っていても、バッテリーが古かったり膨張していたりすると危険なので、劣化したものは持ち込まないほうが無難です。
中国乗り継ぎ便はダブルで気をつけが必要
日本発の国際線ルール+中国独自のルール、両方をクリアする必要があります。
整理するとこんな感じ:
| ルール | 根拠 | 適用対象 |
|---|---|---|
| 160Wh以下 | ICAO国際基準・中国民航局 | 全便共通 |
| 預け入れ禁止 | ICAO国際基準・中国民航局 | 全便共通 |
| 持ち込みは2個まで | 国土交通省(2026年4月24日〜) | 日本発着便 |
| 機内充電禁止 | 国土交通省(2026年4月24日〜) | 日本発着便 |
| Wh・mAh表記が鮮明であること | 中国民航局 | 中国経由便 |
| 3C認証マーク(CCCマーク) | 中国民航局(2025年6月28日〜) | 中国国内線のみ |
自分のモバイルバッテリーはセーフ?Wh早見表
日本でモバイルバッテリーを選ぶとき、パッケージに書いてあるのはたいてい「mAh」表記。Whに換算する計算式はこちらです。
Wh = mAh × V(電圧)÷ 1,000
電圧(V)の記載がない場合は、一般的なリチウムイオン電池の定格電圧 3.7V で計算します。
| 容量(mAh) | 目安のWh(3.7V計算) | 中国持ち込み |
|---|---|---|
| 5,000mAh | 約18.5Wh | ✅ 問題なし |
| 10,000mAh | 約37Wh | ✅ 問題なし |
| 20,000mAh | 約74Wh | ✅ 問題なし |
| 26,800mAh | 約99Wh | ✅ 問題なし |
| 30,000mAh | 約111Wh | ⚠️ 航空会社に要確認 |
| 43,000mAh〜 | 160Wh超 | ❌ 持ち込み不可 |
一般的な10,000〜20,000mAhのモバイルバッテリーはほぼ問題なし。ただしそれ以上の大容量、とくに30,000mAh以上は要注意です。購入前に本体やパッケージのWhを確認することをおすすめします。
没収されないための対策まとめ
中国経由の便は格安で本数も多いので、よく海外に行かれる方は今後に備えて準備しておくほうが絶対にトクです。
✅ チェックリスト:中国経由便に乗る前に確認すること
☐ モバイルバッテリーのWhを確認する(160Wh以下かどうか)
☐ 持ち込みは2個まで
☐ 機内での充電はNG(バッテリーへの充電も、スマホへの充電も禁止)
☐ 本体の表記が鮮明か確認する(Wh・mAh・V・メーカー名が読み取れるか)
☐ 預け入れ荷物には絶対に入れない
☐ 中国国内線に乗る場合は3C認証(CCCマーク)付きを選ぶ
☐ 大容量バッテリーは20,000mAh以内を選ぶのが無難
中国乗り継ぎ対応のモバイルバッテリーを選ぶポイント
これを機に、わたしも「中国乗り継ぎでも安心なモバイルバッテリー」に買い替えることにしました。選ぶポイントはシンプルで、以下の3点です。
🛒 買い替え時のポイント
① 容量が160Wh(約43,000mAh)以下であること
② 本体にWh・mAh・Vが鮮明に表記されていること
③ 中国国内線も使う可能性があるなら3C認証(CCCマーク)付きを選ぶ
(現在は日本でもBelkinなど一部メーカーが対応品を販売)
日本で一般的に売られているモバイルバッテリーの大半(20,000mAh以下)は容量的にはクリアです。あとは表記の鮮明さだけ気をつければ基本的には問題なし。安心して旅ができる一品に投資しておくのが、長い目で見ると絶対おトクだと思います。
まとめ
- 中国乗り継ぎでも中国のモバイルバッテリー規制が適用される
- 160Whを超えるものは機内持ち込み・預け入れともにNG
- 本体の容量表記(Wh・mAh・V)が読めない状態もNG
- 2025年6月28日から中国国内線は3C認証が必須(国際線・トランジットは現時点不要)
- 2026年4月24日から日本発着便では持ち込みは2個まで、機内充電も禁止
- 日本で売られている一般的な20,000mAh以下のものは容量はOK
- 中国国内線も使う予定なら3C認証付きを選ぶと万全
今回ルールを知らなかったせいで5,000円を失ってくやしかったけれど、よい学習になりました。
中国乗り継ぎ便を使う機会がある方は、ぜひ出発前に一度確認してみてください。
【参考・出典】
・国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(令和8年4月14日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000310.html
・在中国日本国大使館「中国国内便におけるモバイルバッテリー機内持込みの注意点」(2025年6月27日)
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_001373.html
・JETRO「中国民航局、3Cマークのないモバイルバッテリーの国内線への持ち込みを禁止」(2025年7月)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/07/603fb2b1a8666fbd.html
・中国民用航空局(民航局)公式発表
http://www.caac.gov.cn/XWZX/MHYW/202506/t20250626_227805.html
・人民網日本語版「初めての中国〜モバ充持ち込み編〜」(2025年11月)
https://j.people.com.cn/n3/2025/1110/c94475-20388445.html


