潔癖症でも世界一周できたわけ

潔癖症だが時として好奇心が勝る。そして旅行だけは特に好奇心が猛威を発揮する。そんなわたしは、うまい具合に最強に汚いところを避けて世界を旅している。

潔癖症ゆえに汚くて臭い海外へ行けるか不安で迷っている人や同じようなことを考えている人が参考にしてくれたり、共感してくれたらとてもうれしい。

わたしは潔癖といっても重度なやつではない。きれい好きの領域かもしれない。例えばこんな感じ。

・ 飲食店バイトは4時間で辞めた
・ トイレの便座にそのまま座ることができない
・ 電車のつり革をにぎれない
・ エレベーターとかのボタンは爪か指の甲で押す
・ 温泉やプールの床を歩くときは指や足裏の真ん中を浮かせて、地面と接する部分をできる限り少なくする
・ 図書館の本を長く持つのに抵抗がある(触ることには触れるけどずっと持っているとなんか気持ち悪くなる)借りた本は消毒してから棚に置く
・ 電車の背もたれにシミがあったらもたれかかることができない

他にもいろいろありそうだが、いったん今思いついた例をあげてみた。

そして潔癖にもいろんなタイプがあると思う。 例えばわたしの場合、他人が作った家庭料理が苦手で、子どもの頃からお弁当のおかず交換とかが本当にムリだった。なのに飲食店で出される料理なら気にせず食べられる。土とか地面は触れるけど、他人の髪の毛は触れない。砂浜は素足で歩けるけどプールサイドは指を浮かさないと歩けない。他にもあった気がするけど今のいま思いつかないのでここで切り上げておく。

潔癖症のわたしが海外旅行で気をつけること

①なるべく寒冷で乾燥した地域を選ぶ

世界一周のルートを組むときは、途上国や新興国ではなくインフラが整備された地域を選んで行くのは言うまでもないかもしれない。しかし、わたしたちは冒険心旺盛の身だ。整備された先進国だけでは満足がいかないのだ。そんなときはなるべく乾燥したところや寒いところを選ぶべきだと思う。

わたしはぐちょぐちょしているのが特に苦手だ。湿度の高い地域だと、イスやら机やら触るものすべてにベタつきと不潔感を感じるし(ドアとか窓とかも指紋がより見える気がする)、街じゅうに置かれたゴミ箱から悪臭がただようし、まちに放置された動物のフンはにおうし、地面の水たまりを踏んでしまうリスクがあるし、建物の上から水滴みたいな何かが降ってきたりする。

一方、カラッとしている地域ならば、ひつこく自分の体に汚染物がくっつくリスクが少ない(気がする)。まちに動物のフンが落ちていても乾燥している地域や寒冷な場所ではあまりにおいが気にならない。海外では大きなゴミ箱が街じゅうに置かれているけれど、寒い地域だとにおいもそこまできつくない。

②潔癖症が海外旅行に持っていくべきもの3選

つづいて、海外旅行に欠かせない3種の神器を紹介する。袋とか除菌ウエットティッシュとかそういう消耗品はありきたりだし現地でも調達できるので今回は省く。

厚底の靴

海外はトイレが汚い。トイレ内の床を歩くのにサンダルは論外。指に一滴でも水がはねて飛んできたら発狂ものだ。そして薄くて地面が近い靴でもなんだか嫌悪感がある。だからしっかり足を守ってくれて水たまりや汚いトイレもへっちゃらに歩ける厚底の靴が安心。わたしの場合、汚れ付着防止にあらかじめ防水スプレーもほどこしておく。

ビーサン

ビーサンは絶対に何としてでも必需品。わたしはシャワールームの床に直接足をつけることはできない。きれいなホテルであろうと必ずビーサンを履いてシャワーを浴びる。共同シャワーのホステル何かに泊まるならばなお、ビーサンなしで生きていくことはできないと思った方がいい。

インセクトシールドシーツ

トラベルシーツも欠かさず持って行く。インセクトシールドシーツは虫が寄り付かない効果があるInsect Shield加工されたトラベルシーツ。寝袋みたいな形をしていて、薄い布で全身をおおえるようになっている。このシーツがあれば、汚そうに見えるホテルの布団とシーツに直接的に体をつけなくてもよい。これはダニから身を守るためでもある。タウンユースのリュックにしのばせられるほど小さくコンパクトなものに命を救われてきた。

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感想(8件)

これはわたしが実際に使っていて、全力でおすすめしたいシルクのインセクトシールド。これがあればどこでも心安らかに眠れる。コットンとシルクがあるがわたしはシルクの方を使っている。おどろくほど薄くて手触りもここちよい。値段は張るが、それだけの価値がある。

③乾きやすく肌がおおえる服を着る

イスが汚くてあまり生足をつけたくないし、うっかり水たまりを踏んでしまい足元に変な水が飛んで来るのを防ぐため、夏でも基本的に長ズボンに厚底シューズという格好。年中足元は一緒。世界一周はとにかくバックパックの重さを軽くするため、服は必要最低限しかもっていかなかった。ゆえに毎日シャワーを浴びるときに洗濯をする必要があり、一晩で乾くような通気性が高い服を厳選して持っていっていた。

以上がわたしが実践する対策方法だ。

工夫をしたとて、それでもしょせん海外だ。「わ、ムリだ、気持ち悪い」そんな場所を歩くときが来るだろう。あきらめの境地に達する。そして体も徐々に適応する。わたしたちは「うっ」と思う気持ちと戦いつつも、見たい景色があるはずだ。この世には汚さなんて余裕で我慢できるほどのうつくしい光景がある。壁を乗り越える価値がある。

わたしには乗り越えたい壁がある。それは世界一不潔と言われるインドに行くことだ。「深夜特急」やら「深い河」やらインドが舞台になった本を読んでは冒険心をくすぐられる。この目で見てみたいし体験してみたい気持ちは山々なのだが、どうしても勇気が出せないのだ。しかしインドに行くことはわたしの人生において絶対に達成しなければならないミッションだ。インドに行った暁には、実際の現地の様子と対策をあらためて共有したいと思う。

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