プノンペンで缶ビールの当たりくじを交換できた|BKK市場近く・Street 380のローカル商店【体験談】

カンボジア生活

缶ビールのプルタブの裏に「当たり」がある国

カンボジアの缶ビールには、日本ではまず見かけない仕掛けがあります。

プルタブの裏に印字された、当たりくじです。

「$1」「1 can」なんて文字が出たら当たり。現金やビールと引き換えてもらえます。当たりが出たら、買ったお店で引き換えてもらえて、手数料として500〜700リエルほどが必要とされています。

暮らしはじめてからは、ビールを飲むたびにプルタブの裏をのぞくのが、すっかりくせになりました。

カンボジアの缶ビールの当たりプルタブ15枚。GanzbergとHanuman、Krudの「1 can」「$1」の当たりがならんでいる

これは気まぐれで取っておいた当たりくじのプルタブ。せっかくだから交換できないか?とふと思いついて、プノンペン市内で交換できる場所を探してみることに。

交換できるお店をさがすのが、そもそもむずかしい

ところが、いざ交換しようとすると、どこへ持っていけばいいのかわからない。

調べてみると、ネットの掲示板には「プノンペンでスーパーや個人商店を何軒かまわったけど、ぜんぶ断られた」という書きこみが。一方、「ごく小さな個人商店なら、たいてい喜んで受けてくれる」という情報も。

どのサイトを見ても、最新かつ正確らしき情報は見つからず…。
ただわかったことがひとつ。チェーンのスーパなど大きなお店は、レジ処理の都合上、交換ができないようで、小さな個人商店だったら交換してくれる。どうやら、これがコツのようです。

ただし、個人商店はGoogle Mapにのっていないし、とにかく歩いて現地を見て回るしかない。
ということで今回は、BKK市場のまわりにたくさんある個人商店をねらってみることにしました。

BKK市場のまわりを歩いてみる

正直に言うと、「交換できるお店が見つかればラッキー」くらいの、軽い気もちでした。

そもそも、すべてのプルタブを集めていたわけでもありません。たまたま取っておいたぶんを、交換できたらいいな、くらい。

市場の周辺は、ローカルが日常づかいするローカル感あふれるお店が並ぶ場所。酒屋にはとても見えないお店ばかりです。Google Mapsで「当たりタブ交換OK」なんてわかるお店は、まずありません。

看板はぜんぶクメール語。何を売っているお店なのかもわからないまま、目についたお店に手あたりしだいに入っていきました。

Street 380の小さな商店で

たどり着いたのは、Street 380にある一軒の商店でした。ふだんの暮らしなら、まず立ち寄ることのないお店でした。

プノンペンBKK市場近くのStreet 380にあるローカル商店。

赤い日よけの下に、調味料のびんや日用品がぎっしり。店頭は雑多な感じで、さらに看板はクメール語で、正直、何屋さんなのかもまったく読めません。

だめもとで、プルタブを見せてみると──。

店主さんは、特別なことでもないみたいに、あたりまえに交換してくれました。◎

そして何より驚いたのが、店主さんが日本語を話せたこと。

最初に聞かれたのは「Korea? Japan?」。「Japan」と答えると、そこからはスムーズに日本語に切りかわりました。

聞けば、日本に3か月ほどいたのだとか。けっこうペラペラで、会話がすっと通じます。クメール語の看板しかない、こんなローカルなお店で日本語が通じるなんて。テンションが上がってしまいました。

ならべてみたら、当たりは15枚

プノンペンのローカル商店のカウンターで、店主が当たりくじのプルタブを数え、黒い袋に缶ビールを詰めているようす

カウンターにならべて、店主さんとひとつずつ確認していきます。内訳はこんな感じでした。

  • Ganzberg:「1 can」3枚+「$1」1枚
  • Hanuman:「1 can」8枚+「$1」1枚
  • Krud:「1 can」2枚

👉 「1 can」が13枚、「$1」が2枚。ぜんぶで15枚です。

慣れた手つきで袋いっぱいに詰めていってくれました。

交換の内容と、手数料の計算

気になるお金の話を、整理してみます。

  • 手数料:1枚につき500リエル × 15枚 = 7,500リエル
  • 現金の当たり:$1 × 2枚 = $2(約8,000リエル)
  • 差し引き:8,000リエル − 7,500リエル = 500リエル

つまり、現金の当たり($2)で手数料をぜんぶ払っても、500リエルおつりが来る計算。

そのうえで、「1 can」13枚ぶんのビールがまるっと手に入りました。

銘柄が変わっても、交換してくれた

当たりのプルタブは、Ganzberg・Hanuman・Krud の3銘柄ぶん。

でも、お店にちょうどよく在庫がなく。引き換えでもらったのは、Ganzberg Snow と Hanuman Black でした。Krud のぶんも、「代わりにGanzberg Snow に交換しとくね」っといって快く対応してくれました。

どうやら、在庫の都合でプルタブの銘柄と引き換えるビールが一致しなくても、交換してもらえることがあるようです。Krudのためにもう一店まわるのはめんどうだったので助かりました。

ただ、気になる点がもう一つ。私が実際に買って飲んだもの(当たりくじの元のビール)はGanzberg の Premium のほう。ただ今回交換してもらったのはSnow の方。Ganzberg Premiumはお気に入りのビールのひとつだったので、Snowの方か…と。実際に飲んだビールと同じものと交換できるとは限らないようです。結果的にSnowもおいしかったのでよかったですが◎

プノンペンのローカル商店で交換してもらった、Ganzberg SnowとHanuman Blackの缶ビール

家に帰ってきて記念撮影。期待していなかったぶん、うれしさは倍。13本ぶんのビールがテーブルにならんだときは、顔がゆるみました。

交換できるお店をさがしている人へ

今回わかったことを、まとめておきます。

  • 大きなスーパーやコンビニより、ローカル感あふれる個人商店から声をかけてみる
  • 酒屋らしく見えないお店でも、ビールを置いていれば聞いてみる価値あり
  • 手数料は1枚500リエルほどを見こんでおく
  • 在庫しだいで、銘柄がちがうビールになることもある

Google Mapsは無効。個人商店は検索でヒットせず、ましてや「交換OK」と書いてあるお店を見つけることはできませんでした。

歩いて、のぞいて、聞いてみる。地味だけど、それがいちばんの近道です。

じつは、当たりくじ付きビールはもうすぐ終わります

最後に、大事なお知らせを。

この当たりくじの仕組み自体が、終わりを迎えようとしています。

カンボジアの財務省は、酒類や清涼飲料のくじ・プルタブなどの景品つき販促を、2026年9月30日までにすべて終了するよう通達を出しました。缶や王冠、パッケージについた景品も対象です。

すでに出回っているプルタブが、9月30日をすぎても交換できるのかどうかは、現時点ではまだ分かりません。

今回のことは、ローカル商店でのとても思い出深い出来事になりました。すべてのプルタブを集めていたわけでもなく、たまたま取っておいたぶんを「交換できたらいいな」くらいの気もちだったのに、13本ぶんも手に入って大満足。

プシュッと開けて、裏をのぞく。あの小さなわくわくが、もうすぐなくなってしまうのは、やっぱり少しさみしいです。この記録に、残しておきます。

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