「青春18きっぷ」を使って京都から道後温泉に1泊2日で行ってきました。具体的な旅程や実際にかかった費用などをご紹介していきます。
「青春18きっぷ」とは
「青春18きっぷ」は全国のJR線の普通列車が5日(5回)分乗り放題になるお得なきっぷ。
1回あたり2,410円で1日乗り放題。5回分の使い方は自由です。
(詳細はJRの公式HPから: https://railway.jr-central.co.jp/tickets/youth18-ticket/)
きっぷは指定席券売機やみどりの窓口で購入できます。私は、JR京都駅の券売機で購入しました。券売機の画面に「オトクなきっぷ」→「オトクなきっぷを購入」と選択していくと青春18きっぷが出てきます。クレジットカードも使えました◎
1日目:京都→道後温泉
まずは、京都駅から松山駅まで青春18きっぷで目指します。
発着時間:05:21発 → 15:13着
所要時間:9時間52分
乗換回数:4回
05:21 京都
↓[35分]
05:58 大阪
↓ [92分]
07:31 姫路(兵庫)
↓ [97分]
09:33 岡山
↓ [38分]
10:30 坂出(香川)
↓ [55分]
11:40 観音寺(香川)
↓ [213分]
15:13 松山(愛媛)
松山駅についたら、市電に乗って道後温泉へ。青春18きっぷ旅の中で唯一青春18きっぷ対象外のこの区間ですが、市電の車窓からからの町並みはとてもたのしいです。
16:00 道後商店街(道後ハイカラ通り)をお散歩
道後温泉駅についたら、道後商店街(道後ハイカラ通り)をぶらぶらとお散歩。道後商店街をずっと進んでいくと、道後温泉本館に辿り着きます。飲食店やおみやげ店がずらりと並んでいて食べ歩きにもピッタリです。
16:30 みかんジュース飲み比べ
道後商店街では人気な「10 FACTORY」をはじめ、みかんジュースの飲み比べができるところがたくさんあるのですが、今回は「伊織 本店」にて、飲み比べに挑戦。選んだのは、伊予柑、清見、河内晩柑の3種。濃くて甘くてみかんの旨みが凝縮した伊予柑、まろやかで甘くてジューシーな清見、爽やかで少し苦みのあるグレープフルーツのような味がする河内晩柑。いろんな味が楽しめておもしろいです。
ちなみに、現地で出会った、生まれも育ちも松山の人には、せとか、紅まどんな、甘平(かんぺい)をおすすめされたので、何を選ぶか迷ったらぜひチャレンジしてみてください。
17:00 松山グルメ「鯛めし」を満喫
道後温泉本館の近くにある「郷土料理 七福神 道後本店」で鯛釜めし御膳をいただきました!ホクホクの鯛と旨み詰まった釜飯にプリプリでコリコリの鯛のお刺身。鯛の味が濃くてとても美味でした。愛媛の鯛めしには松山鯛めしと宇和島鯛めしの2種があり、今日は松山鯛めしを選択。2つを食べ比べるため、明日は宇和島鯛めしを食べる予定です。
18:00 道後温泉本館
今回の旅の1番の目的でもある、あの有名な道後温泉本館へ。お盆中の訪問だったこともあり、大混雑。18時に並び始めた時点で、チケットを買うのに60分待ちの行列ができていました。案内には60分待ちと書いてありましたが、実際には40分ほどで中に入ることができました。道後温泉には「道後温泉本館」以外にも「飛鳥乃湯泉」や「椿の湯」など温泉はあるのですが、せっかく来たからには名物の本館の内部をひと目見たかったのでがんばりました。
2つの温泉を満喫
道後温泉本館のチケットにはプランが6種ほどあるのですが、今回は「神の湯」と「霊の湯」の2つの温泉が楽しめる2,000円のプランを選択。結果、大正解でした◎ というのも、一番安いプランだと「神の湯」しか入れないのですが、その神の湯は脱衣所と浴槽と合わせて全体で40名超えと、とんでもなく人口密度が高い!それに対して、2ランク上のプランで入れる「霊の湯」は最大でも6名ほどで、タイミングよっては独り占めできてしまいます。霊の湯でゆったりとリラックスできたので2,000円の方のプランにして心から良かったと思いました。
神の湯には「坊ちゃん泳ぶべからず」って書いてあったりと遊び心がよい!たしか小説の中で坊ちゃんが深くて泳ぎたくなると言っていたのですが、その通りで通常の温泉より浴槽が深くて泳ぎたくなります笑
歴史ある館内を散策
貸出の浴衣を着て、レトロな建物の中でゆっくりした時間を。2階席では湯上がりにお菓子とお茶の接待が待っています。お茶はお代わりOK。また、ちょっとした売店のようなものがあるので、コーヒー牛乳やポンジュースを買うこともできます。
続いて、皇室専用浴室「又新殿」を見学。受付のスタッフさんに声を掛けると熱心に案内してもらえました。昭和天皇が利用した部屋と天皇専用のお風呂を見せてもらいました。過去に皇室の人11人が使用したお風呂ですが、現在は源泉を止めているらしいです。三種の神器「剣、鏡、勾玉」が見どころ。
目安の制限時間1時間でしたが、なんだかんだ2時間近く居てしまいました。
21:00 玉石に願いを
そして1日目最後は、道後温泉本館の北側にある「玉の石」に願いを込めて締めくくりました。玉の石にひしゃくで道後温泉の湯をかけてお祈りすると、その願いが叶うとされるパワースポット。
(参考文献:https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankoguide/kankomeisho/dogoonsen/rekishi/tamanoishi.html)
2日目:道後温泉→京都
8:00 圓満寺(えんまんじ)
道後温泉本館から歩いて2〜3分程でつく恋愛成就のパワースポットへ足を運びました。地蔵尊を覗き込んだら、巨大な「湯の大地蔵」が座ってらっしゃって、少し驚きました。お結び玉祈願ができます。
8:20 空の散歩道で足湯
空の散歩道には道後温泉を見下ろしながら楽しめる足湯があります。道後温泉本館は朝の時点ですで列ができていましたが、足湯はまだ比較的空いていてリラックスできました。上から道後温泉全体像が見れるのがいいですよね。
9:00 松山城
市電で松山城へ向かい、ロープウェイで山頂まで登ります。小腹が空いたので売店で愛媛の郷土料理である「じゃこカツ」を食べました。できたて熱々でとても美味でした。
お城の中は石落としや槍なげ等の専用窓が多くあり、どのように敵を倒していたかがわかるように工夫がされていて面白いです。天守閣から松山市内を見下ろすと、海が見えます。そして風が涼しくとても気持ちいいです。山も海も見え、植物もきれいで、松山城の雰囲気がなんだか気に入りました。
11:00 宇和島名物「鯛めし」を満喫
11:00に開店ジャストに着くとすでに列ができ満席!名前を書いて待っていると、ラッキーなことに1名様なので先にご案内できると言ってカウンター席に案内してもらえました。本日は宇和島スタイルの鯛めし。ご飯の上にタレに漬けたとろとろの鯛を乗せて食べたら絶品でした!
11:50 萬翠荘(ばんすいそう)
ラッキーなことにたまたま美大生の展示をやっていて、ここでは、とても熱心な美大生に出会いました。一つ一つ作品の解説をしてくれて、背景や込められた想い、何を表現しているのか等々、製作者の話を聞いてみると面白いものだと実感。展示会は至る所で開かれていて、たまに目にすることもあるが、実際に作った本人から話を聞ける機会はなかなかないのでとても良い経験になりました。
12:30 大街道(おおかいどう)
市内中心部にあるメインの大街道商店街を少しぶらぶらとお散歩。いろいろなお店が並んでいるので観光客でも歩いていて楽しいです。
13:00 10 Factoryでひと休み
ロープウェイ街にある「10 Factory」へ。みかんビールを飲んだら美味しすぎて感動しました。IPA風のビールかと思っていたら、想像以上にみかんの味が濃くて果肉ぽいのも入っていて本格的。みかんの甘みがギューッと詰まっていて最高でした。
道後温泉→京都
市電に乗って松山城付近から松山駅へ移動。松山駅でおみやげに坊っちゃん団子と入浴剤をゲットし、いよいよ京都駅へ帰ります。
発着時間:14:26発 → 23:09着
所要時間:8時間43分
乗換回数:4回
14:26 松山(愛媛) ↓ [190分] 17:46 観音寺(香川) ↓ [68分] 18:55 坂出 ↓ [38分] 19:59 岡山 ↓ [82分] 21:36 姫路 ↓ [62分] 23:40 大阪 ↓ [29分] 23:09 京都
2日間にかかった費用
交通費 5,500円(4,820円 ※青春18きっぷ2回分+路面電車600円)
宿泊費 4,000円
食費 11,000円
観光費 4,000円
合計 約25,000円
青春18きっぷは1回あたり2,410円なので京都駅から愛媛県の松山駅まで往復してもたったの4,820円。
松山駅から道後温泉駅はJRが通っていないので路面電車で移動。宿泊は道後温泉近くの1泊4000円くらいのところに泊まっていました。食費は贅沢にご当地料理を食べたり、移動中は駅弁やコンビニで買ったものを食べたりまちまち。そんなこんなで2日間で合計25,000円くらいでした。
青春18きっぷ旅の計画を立てるのにオススメのツール
青春18きっぷのみ対象の電車が検索できるジョルダンを使うのがおすすめです。
無計画で気ままに行きたいものだけど、なにせ社会人たるもの時間の縛りがあるもので。中には時刻表を愛し使いこなす生粋の青春18きっぷマニアもいるみたいなんですが、私のような初心者が簡単に使えるのがジョルダンの青春18きっぷ検索。出発駅と目指したい駅を入れたら青春18きっぷが使える電車だけ検索できる乗り換え検索できる。始発、終電も一発で分かるしとても便利なのでぜひ使ってみてくださいね。(ジョルダン:https://www.jorudan.co.jp/norikae/seishun18.html )
まとめ
交通費、往復でたったの4,820円で温泉!グルメ、文化を楽しめる大満足道後温泉旅行!ぼーっとひたすら在来線を乗り継いでいく道後温泉への旅路、ぜひ『坊っちゃん』を読むことおすすめします。本に登場するスポットがちょこちょこ出てくるので、松山市・道後温泉旅の楽しみが倍増します!道後温泉はコンパクトで回りやすく1泊2日の旅行にもピッタリなのでぜひ皆さんも訪れてみてくださいね。