ハリーポッタースタジオツアー東京は、映画の世界観を細部まで体験できる没入型の施設。行く前は「どれくらい時間が必要なんだろう?」と気になっていましたが、私の場合の所要時間は3時間45分。3時間半〜4時間くらいでちょうど良い満足感でした。
展示の量はしっかりありつつ、体験スポットや写真映えスポットが多いため、思ったより時間がかかりました。待ち列ができる人気フォトスポットなどを除いてさっと見て回るだけなら2時間台でもいけるかもしれませんが、チケットは大人ひとり7,000円くらいなのでぞんぶんにたのしみたいところ。
今回ははじめてハリポタに行った私の所要時間や回り方、注意点などをまとめてみました。
私が実際にかかった所要時間(3時間45分)の内訳
私がスタジオツアー東京で過ごした時間は、休憩を含めて3時間45分。展示を見ながら歩いたり、写真を撮ったり、気になるスポットで立ち止まったり。急がず、でも丁寧に回ったちょうどいい滞在時間だったと思います。一般的に「3〜4時間が平均」「じっくり見るなら5時間以上必要」と言われているようですがわたしも同じ感じでした。
12:00 入場


まずはチケットの読み込みを済ませ、入場前の荷物検査を通過して中に進みます。ロビーの雰囲気からすでにわくわくが止まりません。
12:05〜13:20 大広間・主要セット


メインホールの大広間が開いた瞬間に目の前に広がるキャンドル。照明の色温度、床の質感、食器の配置にクリスマス仕様のお料理まで丁寧に作り込まれており、気がつくと没頭して写真を撮りまくっていました。ずっとここにいたい!と思うも束の間、10分ほどたつと室内が暗くなって大広間を追い出されます。次の回の人たちが入ってくるためです。

進んでいくと大理石の階段が!この階段ほんとうに動くんです!壁の絵も動いています!しかも専用のスタジオで動画を撮ると、壁の絵に自分たちが映る仕掛けもあって大興奮でした。


他にもいろいろホグワーツのセットや生徒たちの生活空間などをじっくり鑑賞したり写真を撮ったり。
13:20〜14:00 中庭エリアで休憩


ツアー開始から1時間半ほどたったところで中庭エリアが現れます。中庭ではハリー・ポッターの家を見学できるのですが行列だったのであきらめ。

ハリー・ポッターといえば!なバタービールを飲みながらテラス席で休憩。
バタービールは見た目にひかれて買ったはいいものの、おいしくない。ジンジャーエールでもない甘めの炭酸飲料にこってりバター風味の生クリームが乗った飲み物でなんだかふしぎな味がします。ふつうのビールにしてほしいものです笑
14:00〜14:40 9と4分の3番線・ロンドン魔法省・クリーチャー制作室


そして中庭エリアを超えて現れたのが9と4分の3番線!ホグワーツ特急への入り口を再現したフォトスポットがずらりと並んでいるのでで意外とすぐに写真が撮れました。

魔法省エリアでも体験型フォトスポットがあります。魔法省の職員たちと同じように暖炉の一つに入り、フルーパウダーを体中に振りかけているかのような魔法を再現できます。

つづいてはクリーチャー制作室へ。肌の質感まで緻密によく作られていてすごい。
14:40〜15:10 ほうきエクスペリエンス

ほうきに乗った動画撮影やクィディッチ体験など、ゲーム感覚で楽しめるスポットが多い場所。時間によっては並びますが、この日は10〜15分ほどで体験できました。撮影後は5分ほど写真・動画の購入列に並びました。ほうき体験は最初恥ずかしいと思いましたが結局はワクワクが勝つので、撮れるならぜひ撮ってほしいポイント。写真・動画は他のスポットと違って有料。しかも5,000円くらいとちょっと高め。ただ、ここでしか撮れないので思い出の1ページとしての価値あり。
15:10〜15:15 ダイアゴン横丁


ちょっぴり雪が積もったダイアゴン横丁もかわいくてかわいくてたまらない。
15:15〜15:25 ホグワーツの模型

そして最後がホグワーツの模型。雪がふる中、ライトアップされたホグワーツのうつくしい姿にうっとり。感動してなみだを流している人がいておどろきましたが、それくらいロマンチックな演出でした。
15:25〜15:45 ショップ探索


おみやげショップもワクワクがとまらない内装。限定グッズも多く、とにかくかわいい。お値段は高めですが見ているだけでもたのしいです。杖・ローブ・お菓子・文房具・インテリアなど、ジャンルが幅広いです。欲しいものが多すぎて、私は20分以上ショップにいました。おみやげショップは入口のロビーからもいけるのでツアー開始前にローブと杖を先に買っておくのもいいかも。
所要時間の目安をタイプ別に解説
さっと回る人(2〜3時間)
展示中心で体験コンテンツを省略。写真も最低限。とにかく短時間で主要スポットを抑えたい方向け。
のんびり満足コース(3.5〜4時間)
わたしは今回これ。展示・写真・ショップをバランスよく、途中で少し休憩をはさむとこのくらいの時間。大行列の人気スポットは一部あきらめつつも主要どころはおさえてまわる方向け。
写真・動画・体験全部楽しむ人(5時間〜)
コスプレ・フォトスポット制覇・ランチ・有料撮影も含めると、このくらい必要。ハリー・ポッターファンでなくてもゆっくりまわると意外と5時間以上かかる人が多いようです。
これから行く人に伝えたい「満足度を上げるポイント」
裏側展示が思いのほかおもしろい
特殊効果、VFX、メイキング資料など映画ってこう作るんだ、あれだけの魔法の世界を表現するにはここまで細部にこだわっているんだ、とおどろかされる展示が多いエリアがところどころあります。小道具ひとつひとつの秘密、魔法動物の造形、CGと実際のセットの組み合わせなど、撮影の裏側が丁寧に紹介されていて、気づくと展示説明に見入ってしまう。わたしはハリー・ポッターのファンというわけではないのですが、ありとあらゆる要素とそれを生みだした方々に感銘をうけました。
ツアー開始前にローブや杖をそろえておくべし
グッズを買える場所は順路を半分ほど進まないとありません。ローブを着て杖を持って写真を撮りたい方は、ツアーに入る前に入口付近のショップで買うことをおすすめします。無料の更衣室もあります。
ツアーがはじまると本格的なフォトスポットだらけ。まるで映画の世界に溶け込んだような写真が撮れます。本気でなりきり写真が撮りたい方、ホグワーツの雰囲気をぞんぶんにたのしみたい方は事前におみやげショップでローブと杖を買って変身しておくのがおすすめ。ツアーが始まってしまうと途中の中庭を超えた9と4分の3番線のセットまでいかないとショップはありません。
私が感じた「注意点」まとめ
チケットは事前WEB予約制
事前に日時指定で公式WEBサイトから買っておいておくことをおすすめします。特に土日祝日は当日券は買えないと思っておいたほうが良いです。(平日だとチケット窓口でその日のチケットを買えることもあります)入場時間へのルールも厳しめ。
最寄りの飲食店は少ない
館内で食べるなら問題ないですが、豊島園周辺でランチを探すのはやや苦戦します。
私は軽く館内で済ませました。
歩く距離が長い
展示が広くて全体的に歩く距離が長いので足が疲れます。動きやすい靴がおすすめ。中間地点にカフェもありますが、展示の途中に座れる場所は少なめ。無料のロッカーもあるのでなるべく身軽で行くのがベスト。
人気フォトスポットは待ち時間を覚悟しておく
いくつかのスポットは大行列で結構待つので、時間を読みながら回るのがコツ。テキパキまわりたい方は大人気スポットはところどころあきらめる必要もあるかも。
最後にまとめ(ハリポタ好きなら絶対行くべき!)
スタジオツアー東京は、作品の世界観を徹底的に再現した体験型ミュージアム。展示のクオリティが高く、映画制作の裏側を知れるので、ハリポタ好きはもちろん、映画好きにも刺さる場所だと感じました。
所要時間は人によりけり。私は3時間45分で満喫できましたが、中には大行列ができていてあきらめた写真スポットもありました。全部まわるとなると4時間は見積もるとよいと思います。ハリポタファンや、グループでまわって写真をいっぱい撮る人、グッズやおみやげ探しに時間を使う人は5時間〜6時間くらいかかるようです。
行く前はただの展示と思っていたので正直ぜんぜん期待していなかったのですが、ハリー・ポッターの世界観がしっかり作り込まれていて、すっかり映画の舞台裏に入りびたることができました。映画の名場面を歩くことができるのはもちろん、セットに小道具、衣装、音などなど魔法の世界をつくりこむための大事な要素のひとつひとつに注目できたこと、まさに魔法の裏側を見ることができたことがわたし的に大満足でした。
また、ちょうど冬限定の企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」がやっていたのですが、ハリー・ポッターのあの冬の景色のうつくしさが再現されていてほんとうにすばらしかったです。特にツアー最初、大広間の扉を開けた瞬間、目の前にたくさんのキャンドルが広がっていて感動しました。
まわっている中で「魔法は細部に宿る」という言葉が印象に残っています。小道具やセットの細かい部分はカメラに映るのは一瞬かもしれません。それでも隅々まで念入りにつくり込んでこそ、あのすばらしい映画が完成するんだと、一つの映像の中で多くの人を魔法の世界に巻き込むことができるのだと思うと制作に関わったすべての人に敬意を表したいと思いました。
スタジオツアー東京は賛否両論あって、感じ方も人それぞれですが、ぜひハリー・ポッターの世界をたのしんでみてください。特に「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」の時期はおすすめです。冬景色やクリスマスの景色が好きな方はきっとハマると思います。

