【比叡山ひとり旅】王道半日観光プランをご紹介

京都

比叡山延暦寺は比叡山にある「東塔」「西塔」「横川」3つのエリアを総称したもの。歴史的な価値はもちろんのこと、美しい自然に囲まれたこの地は、日々の忙しさを忘れてリフレッシュするのに最適なスポットです。今回ははじめての方向けに、ひとりでたのしめる比叡山延暦寺のまわり方をご紹介していきます。

ケーブルカーで比叡山へ!

まずは出町柳駅から叡電に乗って八瀬駅へ。徒歩でケーブル八瀬駅へ移動しそこからケーブルカーでケーブル比叡駅へ登りました。叡山ケーブルはSuicaやICOCA等の電子マネーは使えず、チケット購入も現金のみなのでご注意ください。

ケーブル比叡駅に着いた後、せっかくの紅葉をたのしもうとロープウェイに乗り換えずに山の中をハイキングしました。今回わたしは叡山ケーブルを利用しましたが、中心地に行くのにロープウェイに乗り換える必要があるので、もう一つの坂本ケーブルの方が便利な気がします。

ハイキング途中に「見晴らし広場」があり、秋晴れの心地よい景色がたのしめました。

ケーブル比叡駅から東塔エリアまでは歩いて40分ほどで着きました。

延暦寺の周り方

わたしは今回、東塔→西塔→横川という順番でまわりました。それぞれのエリア間を移動する比叡山シャトルバスを利用すると便利です。バスは延暦寺バスセンターから出ています。

それぞれのエリアに着いたら、バスの時刻表を見てから観光スタートするのがおすすめ。バスは基本的に30分間隔で運行しているので、次に何時のバスに乗るか決めてその時間を目安にバス停に戻ってくるように計画を立てるとスムーズに行くと思います。

延暦寺には至るところに歴史を説明するパネルが置いてあるので、それを読みながら見て回るとより理解が深まりますし、おもしろいです。

また、延暦寺は広大な敷地に名所が点在するので、すべて周ろうとするとかなり時間を要します。座禅体験や写経体験など心を浄化できる体験、絶景レストランや展望台などもあるので予めやりたいことを旅程に含めておくことをおすすめします。

東塔

延暦寺の中心地で、最澄が開いた天台宗の聖地。東塔は根本中堂をはじめとする主要なお堂が集中しており、最も観光客が集まるメインエリアです。時間のない方はここの東塔だけ観光するケースが多いです。

11月後半で紅葉がバッチリ見頃です。

阿弥陀堂

阿弥陀堂では立派な金色に輝く阿弥陀仏坐像が祀られています。建物は1937年に建てられたとのことで比較的新しいようです。

大講堂

大講堂は天台宗の教えを学ぶ場所で、僧侶たちの勉学の場として使用されています。中に入ると、比叡山で修行した優秀な僧の肖像画がずらりと並んでいました。

大講堂の近くには開運の鐘があり、誰でもならすことができます。境内を歩いているとどこからか鐘の音が聞こえ、山に響き渡り、風情を醸し出しているのですが、実は参拝者が鳴らしていたのだと知ったときはおどろきました。自分が突いた鐘の音が比叡山に響き渡らせられるのはとても気持ちいいですね。

根本中堂

最澄が最初に建てた「根本中堂」は延暦寺の中心的存在。ここには、1200年以上も燃え続けている「不滅の法灯」があります。1200年以上ってすごいですよね!なんだかパワーをもらえます。

ちなみに根本中堂の建物は、2026年まで大改修の工事を行っていますが、中は見学可能ですし、工事の様子も見れるようになっています。

大黒堂にて写経体験

比叡山延暦寺には写経体験ができる場所がいくつかありますが、今回はこじんまりとしていて集中できそうな大黒堂にて体験することに。写経の目安時間は90分。私は結構サクサク書いたつもりでしたがそれでも1時間ほどかかりました。写経体験の費用は1,000円、奉納料は根本中堂の改修にも使われるそうです。

出世をお祈り

今回写経をした大黒堂には出世の神様、三面大黒天が祀られているとのことで、摩尼車を回して出世を祈ってきました。大黒堂の三面大黒天は、百姓から天下人となったあの豊臣秀吉が出世を願ったとされており、これは絶大な効果が期待できるのではと!まあ神頼みはそこそこに、引き続き日々努力を重ねていこうと思います。

宿坊「延暦寺会館」で精進料理を堪能


宿坊「延暦寺会館」の2階にある「望湖」というレストランで精進料理をいただきました。琵琶湖を一望できる絶好のロケーションで大満足!雨にも関わらずうつくしい景色でした。

精進料理といえば植物性の食材のみで作られたお料理として有名ですよね。今回は、湯葉のお刺身やお刺身こんにゃく、ごま豆腐などがメインメンバーで素材の旨味を1つ1つたのしむことができました。また、きのこが大活躍のお鍋とお出しの旨味が凝縮されたお吸い物が体をポカポカに温めてくれました。

西塔

東塔から少し離れた静かなエリアで、修行僧たちが集う場所として利用されています。釈迦堂などの堂宇が点在しています。

弁慶のにない堂

法華堂と常行堂の2つの建物が渡り廊下でつながった形の「にない堂」。昔、弁慶がこの渡り廊下を天平棒にして2つのお堂を担いだという伝説から「弁慶のにない堂」と呼ばれているらしい。

釈迦堂

延暦寺最古の建築。延暦寺の他のお堂が戦乱や火災で焼失して再建された中、釈迦堂は奇跡的に当時の姿を残している特別な存在です。内部には、本尊の釈迦如来像があり、その周囲には弟子の像や仏教の教えを象徴する装飾が置かれています。素朴なデザインで静けさが広がる釈迦堂はなんだか歴史の重みを感じます。

横川

延暦寺バスに乗って延暦寺3つの塔の中で最も北に位置する横川へ。東塔や西塔から少し離れた場所にありますが、その分自然に囲まれた静かな環境が魅力です。

葉っぱが色づきうつくしい景色をたのしむことができました。

龍ヶ池

ここには、「龍ヶ池」に住んでいた悪い大蛇が元三大師に諭され、改心して池の守護神の従者となったという伝説があります。

横川中堂

比叡山の奥地、静寂に包まれた修行の場。本尊の聖観音菩薩は、慈悲の心を象徴しています。今回ラッキーなことに、通常僧侶のみが入れる内陣への特別拝観が行われており、中に入ることができました

夢見が丘展望台

夢見が丘からうっすらと見えた虹

帰り道に通った「夢見が丘」から奇跡的に虹がみえました!写真だと薄っすらと見にくいですが肉眼で見るととてもきれいでした。比叡山からの素敵な贈り物。幸せな気分です。

感想

色づく山をハイキングし、歴史的名所を巡り、写経体験し、精進料理を食べ…大満足の比叡山日帰り旅行となりました。延暦寺はエリアが広く見どころもたくさんあるので、しっかり周ろうとするとかなりクタクタになりますが、ぜひ趣の違う「東塔」「西塔」「横川」3エリア周って比叡山の奥深さを満喫してみてくださいね。

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