京都大学11月祭(NF)&北部祭に行ってみた

京都

京都大学の学園祭「11月祭」の様子をご紹介していきます。11月祭は”November Festival”の頭文字を取ってNFとも呼ばれているようです。統一テーマのごとく、無限の才能がハジけていてとってもおもしろい学祭でした。また、同じ時期に開催される「北部祭典」も本格派料理が勢ぞろいで楽しかったです。

11月祭(NF)に潜入

11月祭では会場が吉田キャンパス全域にわたり、いたるところで模擬店が出ていたり、パフォーマンスが披露されていたり、展示が行われていたり、さらには同時並行で別の委員会が運営する北部祭典もあったりと、はじめて訪れた私にはどこから見ていいものかと探り探りで歩き疲れましたが、多様性にあふれていておもしろかったです。そしてウワサどおり、なんだかクセがすごい。企画一覧を見ていても、企画タイトルに趣向が凝らされていますし、一見普通なタイトルでも出し物の説明を見てみたら、さすが京大!と思えるものばかり。

センス抜群の統一テーマ

統一テーマは毎年、京大生のアイデアをもとに学内投票で決定されるようです。これがなんともユニークでおもしろい。今年のテーマは「無限の才能。略して無能」らしい。

気になって調べると、どうやら「無限なはずの人間の才能が有限な人生や社会によって制約されてしまう」という視点をユニークに捉えた上で「その無限の才能をNFでぶちまけよう!」という意味が込められているっぽい。(たぶんですが…)

一見「そんなの何の役に立つの?」と無駄に思えるものこそ自由な発想やおもしろ味がつまっていたりして、そんな人間の生みだす何かはNFのような独特で変わったものが寛容に受け入れられる環境でこそ弾け、花開くのはたしかそうだなあと感じました。

歴代の統一テーマも11月祭の公式HPから見れるのでぜひチェックしてみてほしいです!クスッと笑える才能にあふれたテーマがたくさんのっています。

おまつり広場

おまつり広場は野球場に特設された会場で、ステージでは常時パフォーマンスが行われ、飲食の模擬店がずらりと並んでいます。定番ものから変わったものまで数多くのメニューがあります。

この棒にヘルメットがささったものがおまつり広場の中央にあったのですが、いったい何を表しているんでしょうか。

「おから投げ」なんて変わった体験もできます。

京大カレー部の日替わりスパイスカレー

11月祭最大のお目あて、毎年大人気とウワサの京大カレー部の日替わりスパイスカレー。10:30頃に行くとすでに大行列ができており、30分ちょっと並んでようやくゲットできました。

11月20日の日替わりメニューは「欧風ホロホロスペアリブカリー」(お値段は500円)。これが大当たりで、スパイスがきいてるのはもちろんのこと、スペアリブの旨味がぎゅっと詰まって模擬店とは思えないクオリティでした。お肉はやわらかく、しっかりスパイスを感じつつ豚肉の脂の甘みが溶けこんでいるおかげかマイルドな仕上がりになっている気がしました。おまつり広場では、京大カレー部がほぼひとり勝ち状態。どの模擬店も人集めに苦戦している中、京大カレー部だけ列整備と行列さばきに追われていました。

クスノキ前

クスノキの前には京都らしいすてきなパネルがどーんと待ち構えています。ステージでは漫才が行われていました。

クスノキの周りには多くの飲食系の模擬店が並び、どれを食べようか迷います。「さすが京大」とコメントしたくなる模擬店もちらほら。

たまたま通りかかった落語研究会の人になぞかけをしてもらいました。集まった人々が次々とテキトウに単語を出すのですが、驚くべき速さでなぞかけをつくっていて、毎回「お〜!」と盛り上がっていました。お兄さん、すごい神業。

北部祭も見逃せない!

同時期、吉田キャンパス北部構内では北部祭典が開催されています。知人に北部祭も行くべきとおすすめされていたのでこちらも楽しみにしていました。北部祭典は11月祭とは別の祭典で、主に農学部、理学部所属の有志が集った「北部祭典実行委員会」が主催しているようです。(参考:https://hokubufest.jp/)学園祭と同じタイミングに別の実行委員が別のお祭りを開催するなんて、あまりないですよね、どんな違いがあるのか気になりました。

模擬店にいるのは学生のみならずOB・OGらしき年齢が高めの方も多く、雰囲気も11月祭に比べておだやかな感じがしました。

北部祭でも、もちろん変わり種が。アヒルへの餌やり体験や薪割り体験なんかもありました。

多種多様なグルメを堪能

こちらの北部祭ですが、料理のクオリティが非常に高くておどろきました。クジラ料理やマレーシアやラオスなどさまざまな国の料理もあります。

アヒージョは500円なのにたっぷり入っていて良心的。ピリ辛で魚介の旨味が詰まっていておいしかったです。

続いて、「ラオス家族」による本格ラオス料理。鹿肉のハーブ和え「ラープグアン」、ナマズのバナナリーフ蒸し「モックパー」、手で丸めて食べるごはんとそのお供の味噌のような発酵調味料「チェオパデーク」の3つを選びました。ラープグアンやモックパーはレモンやハーブの香りがぶわっと口の中に広がり、あまりのおいしさにびっくり!少量のごはんを手で丸めてそれをつけて食べるのもはじめての体験でなかなかおもしろい。食べた後は口の中にしばらく独特なハーブの余韻が残り、また食べたくなってしまう。。。ラオス料理にハマってしまいそうです。

感想

NFの良いところはどんな出し物も平等にいきいきと輝いているところだと個人的に感じました。

大学の文化祭といえば、ダンスパフォーマンスやバンドで盛り上がるステージにずらりと並ぶ模擬店、演劇系の上演、研究室の展示や実験の体験などなど。各サークルや研究室が個性あふれる出し物をするお祭りで、京大の11月祭もやっている内容自体はさほど変わず。ただ、何かが独特なんですよね。

他の多くの大学の文化祭だとチア部、ダンスサークル、バンド、派手なサークルが出す模擬店…あたりの一部が突出して目立つと思うんですが、京大の11月祭は普通だと端っこにありそうな古本市とかクジャクの展示(寮で共同ペットとして飼われているらしい本物のクジャク…展示といったら失礼ですね…)とかヨシノボリ(魚のハゼの仲間らしい)が入った大量の水槽が教室の中に並べられていたり、そんな一風変わったものが目立っている、というか、どの出し物も一部が突出して目立つとかではなく、飾らずおごらず、みんながそれぞれ誇りをもってのびのびやっている感じがしました。クセがスゴイと言われるゆえんもそんなところにあるのではないかと。また来年も楽しみです。

イベント名:第66階京都大学11月祭
日時:2024年11月20日(水)〜11月23日(土・祝)
入場料:無料
開催場所:吉田キャンパス(オンライン企画は公式ウェブサイトから)
住所:〒606-8317 京都府京都市左京区吉田本町
公式HP:https://www.nf.la/

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