世界一周中のわたしにとってスリや盗難が旅の最大のリスクの一つでした。スマホやパスポートなど貴重品は何としてでも絶対に盗まれたくないと思い、いろいろと工夫していたことをご紹介。実際わたしは南米、ヨーロッパ、北アフリカ含む約50地域を旅行した私はほとんど被害にあったことがありません。
そんな私が一番意識していたのは、たったひとつ。
「現地の人のマネをすること」 です。
いかに現地人ぶるかでリスクはかなり減ります。テーマは現地在住のアジア人。留学生かな?と思わせる。外見の問題があるので完全に現地の人になりきるのは難しいですが、現地に長いこと住んでいる留学生が軽く旅行しているくらいのテーマで動いていました。
そのおかげか実際、私は観光客に道を聞かれたり、現地の人に現地語で話しかけられることが多く、「あなた〇〇語しゃべらない人だったのね!」と驚かれることもしばしば。
つまり、“観光客っぽさ”を減らすだけで狙われにくくなるのです。
まずは基本の防犯対策から
どんなに現地になじもうとしても、最低限の防犯対策は必須です。
- 貴重品はとにかく分散&肌見放さずしっかり隠す
- 夜遅い時間帯には出歩かない
- 絶妙に上手い勧誘には乗らない
- ブランド物は持ち歩かない
などなど最低限の防犯対策はやっていました。特に危険な地域そうなを訪れるとき、バッグは服の下に完全に隠して、手ぶらに見える状態にしたり、財布はあえて安物を3つほど用意してバッグの中、服の中などいろいろなところに分散したり。パスポートなど絶対に取られたくないものはシャワールームや寝ているときもずっと一緒に近くに持っていました。
現地の人になりきるコツ①:歩き方と表情をマネする
ここからは現地人に溶け込むためにやっていたことを解説していきます。海外では、歩き方と表情だけでも「観光客かどうか」が伝わってしまうことがあります。
私が意識していたのはこの2つ。
- 歩くスピードを合わせる
- 現地の表情をマネする
のんびりした街では歩くスピードもゆっくり。
逆に大都市では、地元の人はみんな早歩きです。
そのテンポに合わせて歩くだけでも、不自然な存在感が薄れます。
また、人々の“基本の表情”にも地域差があります。
笑顔が多いエリアもあれば、やや険しい顔の人が多い国もあります。
私はその雰囲気を観察して、自然と似た表情をするようにしていました。
現地の人になりきるコツ②:服装はグローバルファストファッション
わたしはザ・観光客になるのが嫌なので現地の民族衣装を着たり、日本のかわいい服を持っていくことは絶対にしません。
服装はZARAやH&M、ユニクロなど、世界中の国にもあるファストファッションで全てそろえていました。グローバルファストファッションなら、どの国で使っても違和感なく、日本人観光客らしさを消せますし、現地で調達できるのも便利なところ。世界一周ともなるととにかく身軽さが大事なので、日本から持っていくのもデザインがシンプルで着回しができる服にし、足りなくなったり体温調節が難しくなったら現地のZARAやH&Mで調達していました。
現地の人になりきるコツ③:メイクをマネする
それからわたしがやっていたのが「現地メイクのマネ」。
「旅先でメイクなんてばかばかしい」と思う方もいるかもしれませんが、
私にとってメイクは“自分らしさ”の一部。ゆずれないポイントなんです笑
そこで私は、地域ごとにメイクを少しずつ変えていました。
- メイクをほとんどしない地域では薄めに
- 濃いメイクが主流の地域ではしっかりめに
特にこだわっていたのは眉毛の形と濃さ。海外の女性の眉毛を観察してマネすることで、顔の印象がかなり変わります。「現地の人」と勘違いされることも増えました。
スペイン人に3回も間違われた話
余談ですが現地になじもうと意識した結果、実際にスペイン人に3回間違われたことがあります。
- 1回目:セルビア・ベオグラード
- 2回目:スペインの小さな村・ミハス
- 3回目:ウルグアイ・コロニア・デル・サクラメント
どれもサングラスをしていたので顔はよく見えなかったはずですが、まさかスペイン人に間違えられる機会がこんなにもあるとは思わず。
「なぜスペイン人だと思ったの?」と聞いたところ、「髪の色でそう思った」と言われました。
私は茶髪にハイライトを入れていたのですが、その方いわく「スペイン人はダークブラウンが多いから、茶髪のあなたをスペイン人だと思った」とのこと。
こういう発見も含めて、“現地人になりきる”旅はとても面白いんです。
観察しながら、少しずつ“現地人”に近づく
私は人間観察が好きなので、
新しい街に着くとまずその街の空気を感じ、人々の服装や仕草を観察します。
そして少しずつ自分の振る舞いをその雰囲気に合わせていきます。
もちろん見た目がアジア人であることは変わりません。
でも、現地の人に見られた瞬間の「あれ?」という表情が、なんだか嬉しかったりします。
たとえ“現地人ぶっているだけ”でも、
そうやって溶け込もうとする姿勢が、自分自身の旅の深さを変えてくれる気がします。
まとめ:現地人ぶってみるのも、旅の楽しみのひとつ
スリや盗難の防止策として「現地の人のマネをすること」がどれだけ効果的かはわかりません。
でも私はこの方法で一度も被害に遭わず、何より旅を何倍も楽しめました。
- 現地の人の動きや表情を観察する
- メイクや服装もできる範囲で寄せてみる
- “観光客っぽさ”を減らす
この3つを意識するだけでも、旅の見え方が変わります。
「防犯のために」だけでなく、
「その土地に溶け込むために」現地人のマネをしてみるのも、旅の醍醐味のひとつです。
ぜひ次の旅では、ちょっとした“なりきり”を楽しんでみてください。
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